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豆ツー その2 チョースケイズムと隣の部長様

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周囲一面、霧しか見えないレイクビューの駐車場を後にすると、
その先は雨も上がってきまして。
路面はウエットからハーフウエットに変わってきました。
「チッ・・・雨雲のヤロウ、案外根性無しだな・・・」
 
私の前で、さっきからコーナーの入り口の度に谷側の足をブラッとさせるFTさん。
この際だから聞きますが、あれは何なんでしょうか。
余裕の表れ?
それとも小田原ではアレがウインカーの代わり?
『やれるもんならこっち側から抜いてみな。』 っていうアピール?
 
良く判りませんが、とにかくハーフウエットの芦ノ湖スカイラインをそこそこのペースで引いてくれます。
 
オイ、それってハイグリップだろ。路面まだ濡れてんぞ。
それにホラ、このレコード盤みたいな道路の溝、見えてっか?
で、さっきから一回もブレーキ掛けてねえしよ・・・どーなってんのよ。
 
聞きたい事は山とありますが、追い付いて抜かない事には聞けませんね。
向こうの心中は知る由もありませんが、とにかくこっちは必死で付いていきます。
 
 
・・・先生、雨がやんじまってなんだか条件が悪いです。
どーかオレに勇気を下さい!
 
イメージ 9
『どいつもこいつもブッチギリだぜ!』
 
先生!励みになります!(東本昌平・キリン参照) ※ゆれまる主任、直しときました!
 
 
 
後で聞いてみたらFTさんのノーブレーキはただ単純に、配線短絡が原因でした(笑)
 
 
 
イメージ 1
 
そんなこんなで付いていくことしばらく。
KAZさんのプライマリー周辺から乾式クラッチの様な音が・・・
 
そこらに止めて様子を見ます。
ビューエル乗りの人達は大騒ぎしてます。
回すたびに必ずどっかが逝かれるハーレーに慣れた私らにとっては・・・
まあこんくれえどってことないトラブルです。だって走れますから(笑)
 
KAZさんも大体の故障のアタリを付けた後は
「ん・・・OK。特に問題ねえから行っちゃおうか。」
さすがアニキ。そーこなくっちゃ!
 
で、アニキ。それよかこの工具いいスね。
「おお、いいでしょコレ。使えるんだよ。このアダプターがミソでさ・・・」
停まってる時間の半分以上、工具の話をしてるアニキと増し締め課の面々
・・・やっべ。早くいかなきゃ。
 
 
 
イメージ 2
 
一般道を経由し、道の駅天城に到着。
もう完全にドライな上、気温も上がってきました。
『わさびソフトクリーム』 といういかにも不気味な食べ物を、皆さん喜んでバクバク食ってます。
 
「オリャいらねえ。食いたくねえ。」
 
食べ物に関しては私、超保守派なんです。
かっぱえびせんはノーマル一本、ポテチはコイケヤのり塩、ガリガリ君はソーダで決まり。
 
昔付き合ってた彼女がかっぱえびせんの梅味かなんか買って来た時、食うかこんなもん!と言ったら
「・・・つまんない男だね。」と返されました。
 
ええ!つまんない冒険しない男で結構でございます。
てりたまなんかいらねえ、ビックマック買ってこい!
納豆はタレじゃなくて醤油、入れるのはカラシを混ぜてから!
でもってふりかけはめんたいこ、品切れならのりたまだ。コノヤロウ!
 
・・・すみません、何の話だったか忘れました(笑)
 
ココでは私のブレーキスイッチがショートした為、絶縁処理の上ヒューズ交換。
そしてTRさんのナンバーブラケットが折損した為、タイラップで応急処置。
朝一ブライトさんのワッシャー紛失に続きちょいちょいと、
そんなマイナーな奴が連発してます。
 
 
 
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そして伊豆は弓ヶ浜に到着。
伊豆の海って砂浜がキレイなんです。
この近く、ちょっと行くとペリー提督がやってきた下田の港もあります。
 
ご覧の通りの快晴です!
サーファーもそこらに一杯浮かんでます。
男だらけですが雰囲気は悪くないです。天気がいいんで気分がやっぱ違いますね!
 
 
 
イメージ 4
 
いつどこで食べようが、美味いに決まってるお刺身3色丼。
朝のコンビニでヴィターINゼリーしか飲んで無い、空っぽの胃に染みわたります。
 
さてと!メシも食ったし、ガスも近くのスタンドで満タン。
ブライトさんとTRさんは空気圧も調整し終え、準備万端です。
んじゃこっからまた調子良く走りましょうか!
 
 
イメージ 5
 
・・・といった矢先に、こちらは本物のトラブル。
ムロさんのS2、発電不良です。
 
私の言うトラブルは 「いわゆる自走で家まで帰れない状態」 を指してそう言います。
他はトラブルの内にカウントしません(笑)
 
ビューエル乗りの多くは足回りなどに凝っている人がほとんどの様でして。
あまり自分では弄らずにお店でプロに任せている分、普段からトラブルも少ないんでしょう。
ヘラヘラしてるのは私とブライトさんとTRさん、要するに増し締め課連中な位でして。
この後は何だ?誰がトラブるんだ?と皆さん不安そうです。
 
KAZさんに「バッテリーがあるうちに走れるだけ走れ!」とドヤされながら急いで出発するも、
途中無念のストップだったそうです。
 
ええ、だったそうです。
 
私その場面立ちあってないんですよ。
なぜなら、ムロさんが止まった丁度その時、行程の前の方でノリノリだったからです。
 
イメージ 6
 
 
私のFXDXT、今日がお初の山なんですが・・・これが調子良くって!
エンジンはハッキリ言って前のEVOの方が遥かに上です。
エンジンのパワー感に乏しいんですが、なんたってこの車高です。
バンク角が以前とは比較になりません!
 
おかげでここまで非力なノーマルエンジンにも関わらず、
以前は背中すら見えなかったFTさんや、
昔だったらハナっから追う事すらおこがましいと考えるであろうカワサキにも、
(まあ向こうのテンションはともかくとして・・・)引き離されること無く追走が可能です。
 
 
イメージ 7
『見える!私にも敵が見えるぞ!』
 
隣のパイロット部の部長様の言葉をお借りしますが、まったくその状態です。
 
なんぼツーリングバイアスったって、タイヤ自体が新しいってのもあるんでしょうか?
グリップに特に不満はないレベルです。
でも安心感で言ったら、このBT45Vよかスポーツデーモンの方が上だったかな・・・
 
しかしながら車重300キロオーバーのこのダイナ。
考えてみたらタイヤのグリップがどうのこうのって言うレベルの単車じゃ無いでしょう。
250キロ位のスポならまた話は違ってくるんでしょうけどね。
 
そうだ!昔誰かに聞いたのはこういう事だったんだ。
『グリップはタイヤがするもんじゃなく、乗ってる人間がさせるもん』 なんだ!
 
したっけコンパウンドがどうこうとか、シリカ配合とか、もう関係ねーや。
次はハーレー用の硬ーいタイヤでいい気がしてきましたよ。
 
そうすりゃ高速じゃきっと安定するだろうし、山行きゃ・・・そりゃ腕次第だ(笑)
高速のウォブルはどうもなんないけど、山でのグリップならなんとかなりそーだし。
とにかくオレが頑張ればいいのさ。
 
大体、FTさんなんか雨降りだってのにハイグリップ履かせて速いし、
さっきからケータイいじってるまさ坊さんなんか、ほぼ終わりかけのタイヤでも速いし。
2人とも後ろから見てたらそんなにバンクさせてねーもん。
タイヤに全然頼ってないし、まだ余力を残ってる感じがするよ。
 
まーこっちはステップ擦りながら必死だけどね(笑)
 
 
 
なんせ曲がってるのが楽しくって仕方がありません。
 
周りからは疑問符だらけのハンドル&ポジションですが、私にはバチッとハマってます!
いわゆる「乗れてる」状態でして、ストレスを感じません。
現状、大台-30から振れ出してしまいますので、高速大台ではまるで話になりませんが・・・
山だけで言ったら確実に、前のEVOソフテイルよりこのFXDXTが速いです。
 
 
 
 
 
しかしながら楽しんでいるのは私だけでは無いようです。
先行した5台の内の1台・・・この人も現在最高潮!
 
 
イメージ 8
『課長、今日のオレにはアンタの背中が見えるぜ!』
 
そーなんですよ。
さっきからずっと、ブライトさんが後ろにハッついているんです!
天気が好転し、スタンドで空気圧の調整をした後から、なんだか人が変わったようです。
 
私もダイナも調子はいいし、前述の通りシンクロ率は高く、実際乗れてる感触があるんです。
前のカワサキを追い掛けてますんで、テンションだって高いですよ。
でも・・・すぐ後ろにいるんです。
 
 
換えたばかりのハンドルも、不安のあったブレーキにも問題は無く、
17インチ化したホイールと前後のロッソコルサが、どうやら彼のスタイルにはハマったようです。
 
周囲の苦笑いにもめげず 『どんなもんだい!』な、この表情。
 
いつもならブッ飛ばしモノですが、致し方ないでしょう・・・悔しいですが認めざるを得ません(笑)
 
※ちなみに彼にもチョースケイズムは備わっており、メットB面には「別格」と書かれております。
 
 
すみませんムロさん!
ムロさんがバッテリー切れで四苦八苦してる間、私らは前の方でこんな風に楽しく過ごしておりました(笑)
 
反省を交えつつ、次回へ続きます。

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