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CV51キャブにサンダージェット加工

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時間はエンジンが「完全にキマった」前に遡ります。
 
つまりは私が慣らしの最後の最後でエンジンをオーバーヒートさせ、
さらにそのままサーキットでロックンロールして、ピストン&シリンダーをオシャカにする前の話です。
 
キャブをまたHSR45からCV51に戻したんです。
なぜってなんとなくです。換えてみたかったから換えただけですヨ。
 
前からサンダージェットを自分で付けてみたくてですね。
マニュアル見たらS&SよりCVのが角度指定の無い分、やり易そうだなと思って。
 
・・・じゃあ、なんでサンダージェット付けてみたいか?
 
そりゃカッコいいからですヨ!(笑)
 
燃料の出口をひとつ増設する分、今まで一番上だったメインジェットを真ん中に持ってこれる。
セッティングの幅が広がり、中間域の繋がりが良くなる。
それは判ってます。
昔、S&SのEキャブにサンダージェット組んでもらったことありますから。
その宣伝文句通りでした。スムーズになりましたよ。
 
でもその時も付けた一番の理由はカッコいいから!(笑)
 
だってキャブにしか出来ない機構じゃないですか。
インジェクションに付けようったって・・・付きますが、そもそも意味がないですもん。
キャブならではってトコが特にいいんです。
 
では早速。
 
イメージ 1
 
ウチにはフライスは無いんでボール盤で加工です。
 
マニュアル通りの座標でケガキ入れてみたら・・・なんか変だ。
 
変なはずなんですよ。
サンダージェットのマニュアルに記載してあるのは純正のCV40キャブの加工。
私のCV51は一回りデカイんです。
 
なもんで仕方が無い、ベンチュリーのセンター&付属の部品が気持ちよく合う位置に穴開けました。
 
ポンチ売って刃を当ててスルスルとキリが入っていきます。
これで後戻りできないとなるとスッキリしますね(笑)
 
あえて数字を入れてないのは、そういったわけでアテになんないからです。
こんな記事見て真似して加工してキャブぶっ壊れた!とか怒られても責任取れません。
 
最悪あとで溶接で穴ふさげばいいじゃんかと思える人、エンジンぶっ壊しても笑ってられる人。
それ以外の人はちゃんとしたお店に頼みましょうね。
 
 
イメージ 2
 
キャブ本体に開けたのはサンダージェット本体が刺さる穴。
このフロートボウルに開ける穴はガスを取り出す為のニップルを付ける穴です。
 
こちらもマニュアルの数字とは違います。
CV51はフロートボウルにメインジェット交換用のプラグが付いてるんです。
干渉させない位置に開けました。
 
開けたら位置はともかく、こちらは指定どおり。
タップはマニュアル記載のサイズで切ります。
 
 
イメージ 6
 
ロックタイト付けてニップル入れて・・・
 
 
イメージ 7
 
キャブ本体にもタップ立てて、マニュアル通りダブルナットでロックタイト塗ったノズルを締めて・・・
 
 
イメージ 8
 
カラー入れてボディを取付けて、と。
おお!
 
もうこの時点でカッコいい!
 
目立つようにと思って赤を選択しましたが、実際のトコはほとんどエアクリに隠れて見えません(笑)
 
 
 
イメージ 9
そもそもの話ですが、こういった加工をする為にはキャブの全バラ位は普通に出来ないとです。
部品が1個足りない、1個余った、なんて大騒ぎしてるウチはやんないほうがいいと思いますよ。
 
外した部品は洗浄し、この際交換出来るものは交換してしまいます。
 
 
イメージ 10
 
そしてフロートレベル、油面調整ですね。
サンダージェットのマニュアルにも必ずチェックしておけと太字で書かれてました。
 
サービスマニュアルに従って、指定の角度にキャブを傾けてフロート位置を測定します。
 
指定の数字はキャブを15~20度に傾け、フロートボウル取付面から10.5~11.5mm。
その通りに調整すると、本体下部端面とフロート下部端面がほぼ平行になるハズです。
 
やったことある人はおわかりでしょうが、フロートバルブピンのリターンスプリングが弱くて。
押してるんだか押してないんだか、分かりづらいんですよね。
 
 
?????
 
ここまで何言ってるか良く分かんない人もですね・・・
マニュアル見て自分で自分のCVキャブのチェックをやってみれば、何言ってるんだかきっと分かります。
「ああ、これか~」って実際に体験して分かったら、大きく一歩前進です!
 
・・・でも、それは盆栽地獄への第一歩かもしれませんヨ(笑)
 
 
イメージ 11
 
そしたらジェット類入れてフロートボウル付けちゃいましょう。
 
ちなみに私、この時点ではサンダージェットのマニュアル推奨値通りのジェットを入れてました。
試走した後にどんどん薄くして(=ジェットの番手を下げる)いったんです。
 
で、最終的に推奨値より40番程小さい・・・つまり0.4mm位小さいメインジェット入れて、
加速ポンプも目一杯絞り、高速でブチ回して・・・結果エンジンをオシャカにしました。
 
気が付かずに回し続けた私がなにしろ悪いんですが、たった0.4mmですよ?
それだけでキャブがくしゃみしてずっこけて、あれこれやった揚句が前の記事のザマです。
 
キャブってホント微妙で、そしてエンジンを簡単に壊す程の物凄い働きをするんです。
改めて身を持って体験できました!
 
皆さんは、あまり極端なコトしないほうが良いと思います・・・(笑)
 
 
イメージ 12
 
あとコレだ。
ミクスチャースクリュー。
 
純正状態だとアルミの蓋してあるとこの中に入ってる部品です。
皆フタ取っちゃってグルグル回して弄ってますけどね。
 
スクリュー本体と、スプリングと、ワッシャーと、Oリング。
この部品は単体では取れませんので、無くさないように&締めすぎて先端つぶさない様に気をつけましょうね。
 
 
イメージ 13
 
CV51だとハナっからスライドバルブは樹脂製で軽い奴が入ってます。
 
ダイノジェットだったか、サンダースライドだったか?
どっちか名前は忘れたんですが、
純正CVのチューニングキットでこのスライドバルブを アルミ→樹脂 に換えるキットが売ってましたね。
 
負圧で上下するこのバルブを軽量化してレスポンスを向上させようって狙いで。
確かスプリングも柔らかい奴がセットになってたような・・・気がします。
 
「HSRやS&SやFCRには絶対負けねえ。オレは純正CVでやってやる!」
 
そんな意地か、レースのレギュレーションかは知りませんけれど・・・
 
ポンと丸ごと社外キャブ買ってきて換装では無く、
普通は見向きもされないハズの手持ちの純正キャブを弄くって対抗する、というその心意気。
そーゆー人はカッコいいと思いますし、私は大好きです。
 
でもすみません!
私はお手軽にポンと社外キャブ買っちゃうタイプです・・・薄っぺらいよなあ・・・(笑)
 
 
 
イメージ 3
 
あとは順番にネジ締めて終了。
 
CV51+サンダージェット 完成です!
 
ここまで加工にミスは無かったと思います。ですが・・・ですが・・・
何度も言いますが、この後セッティングでおかしくしちゃうわけです(笑)
 
 
 
 
セッティングってつくづくセンスだと思うんですよね。
感じられるか感じられないかって点で。
努力でどうにかなる部分と、そうでない部分ってきっとありますよ。
 
マシンに乗っけてA/F測ってなら別ですが、キャブだと特に感覚に頼る部分ってあると思うんです。
センスって奴がそこでモノ言うと思うんです。
 
今まで一番スゲーなと思ったのは三重のマルマスさん。
こないだクールブレイカーですんごい単車持って来てました。押しも押されぬ名チューナーです。
で、最初にソルトレイクにチャレンジした時。
FCR付けてって現地でセッティングして、それでポンと世界記録ですよ?
スゴイって言うか・・・おかしいでしょ!(笑)  勿論「ポンと」じゃないでしょうけども・・・
 
なんでそんな事が出来るのか? 
初めて走る場所でしかも外国、単車にはコレ以上はないって程ハード。
なのに壊さずに走り切り、結果世界最速・・・?
そのセッティング能力はおっそろしいレベルです。異次元もいいトコです。
 
ほりてっちゃん、今度お店行ったら爪の垢もらってきて。マジでオレ飲むから。
 
 
 
イメージ 4
 
そんな悪魔の様なセンスがあればいいんですが、
それを持ち合わせていない私に出来るのは、せいぜいキャブ交換に伴ってプラグを新品に換え、
ギャップ調整をする位のもんです。
 
アストロかなんかで100円で買って来たこの道具をずっと使ってます。
そのうちちゃんとした奴が欲しいなあと思いつつ、多分10年以上経ちますね(笑)
 
買ってから4年、一度もプラグを換えたことが無かったというツワモノもこの世には存在しますが
私はしょっちゅうプラグを換えます。
 
 
 
職業柄でしょうか?溶接やってると電極の尖りに敏感になるんですよ。
 
直流で作業するTIGのタングステンの先っちょが丸くなると、途端に溶接のアークが乱れるんです。
(アークってのはタングステンの先と、溶接で溶かす部材の間に発生する雷みたいなもんです。)
そうすっと溶接したい金属がなかなか溶けなくなって、余計に電流かけなきゃいけなくなって・・・
結果溶接不良を起こすんです。
外観も良くないし、歪みとかも出ます。
 
私が溶接するの見たことある人はわかると思うんですが・・・
しょっちゅうタングステンをトーチから抜いて削って先を尖がらせてます。
熱かけてればいずれは先っちょが溶けて丸くなってきますからね。そういう理由なんです。
 
 
 
これをプラグで言うと中心電極(白いガイシの中の2φくらいの棒)と
接地電極の間に雷・・・というか火花が飛ぶわけです。
 
両方が尖ってればビシバシに火花は飛びますが、細い分熱に弱く消耗も早い。
なもんで中心電極を平らにして端っこに角作ってみたり、(←一般のプラグ)
電極自体を細くして、そのまた先端を減りにくい金属にしてみたり(←イリジウムプラグ)
そんな工夫を各メーカーはやってるんです。
 
サービスマニュアルによると
「電極のエッジが鋭いプラグでは、電極エッジが丸くなったものに比べ、25~40%低い電圧で点火できる」
そーです。
 
だからなんだよ?
と返されても困りますが(笑) そう言うわけで私はしょっちゅうプラグを換えてるんです。
 
 
 
 
 
 
 
イメージ 5
 
 
・・・長くなりました。最初何の話してたんだか?まるっきり忘れました。
 
あ!このツール、ストレートのでした。
裏表でインチとミリ表示になってて、なんだかんだ重宝してます。
 
そうそう、ギャップ調整はこうやってテコの原理でやります。
広くし過ぎたら優しく上から叩いて狭くします。
 
 
・・・確かキャブの話だったような気がするんですが・・・まあいいや。
最後、言いたかったことを言って終わりにしましょう。
 
「バシ君、プラグは安いのでいいから。年一回換えても損しないよ!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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