カンカン言わせつつも無事に自宅に帰りついた、筑波サーキット走行当日。
音はうるさいものの、特に白煙を噴くでも無く普通に走っております。
「もしかして、熱でオイルがヘタっただけなんじゃねえの?」
オーバーヒートを都合2回もやらかしたにも拘らず、希望に満ちた観測が頭をよぎります。
「バカ言ってんじゃねえ。あの音で平気なわけが無かろうが!」
そうだよねえ・・・無事って事は有り得ないよねえ・・・
とにかく開けてみない事には判りませんし、落ち着きませんし、
今後の予定や手配する部品もハッキリしません。
日曜にやったのはシャバくなったオイルを抜き、20w-60の硬いオイルを入れて再始動しただけ。
結果、音に変化はありませんでした。
昨日は家に用事があったので手つかず、今日仕事終わりにばらし始めました。
ロッカーまでは異常なし。
プッシュロッドのテンションも大丈夫、アタリも良好。
カバーとロッカーアームの干渉も無し。
うーん、こりゃやっぱ中だな・・・
次にカム周り。
ジッパーズのテンショナーシューの減りが気になったんでチェックして・・・おお!
すげえ!傷一つついてねえ!・・・は言い過ぎですが(笑)
こうしてフラッシュ焚いて写真撮んなきゃ判んない位のアタリです。
こりゃなかなかやるなあ。
モチュールのお陰か、ジッパーズのシューの素材選定がいいのかは判りませんが、
とにかく1000キロ程度じゃビクともしない事は良く判りました。
オイルポンプも異常なし。
カムのアタリもまあ普通。
この後ウエスにくるんで、オイル経路にエア吹きまくってチェックしましたが、異常なし。
ここらから嫌な予感が確信に変わり始めます・・・
そういや日曜日オイル交換した際のコト。
洗浄式のキノクニのフィルターを使ってるんですが、洗浄した際に少しアルミッカスが多めかな?
とは思ってたんです。
ヘッド下ろしてシリンダー見てみるか。
OH・・・
ガスとオイルの混合したオイニーが漂います。
まるで2ストのEGの様です。
ってことは・・・
OH!
オイルだ・・・逝ってる。
こりゃ確実に逝っとる・・・
リアバンクはそれほどでも無かったんですが、このフロントバンクがキツかったですね。
シリンダー抜きましょう・・・
ぐわー。
うわー。
ひえー。
モノの見事に焼き付いております。ピストン及びシリンダー終了です!
部品待ちの間にまたヘッドはリビルトしようね。
そして見慣れた姿に戻ったダイナ。
私のヘッボイ作業と、無茶な運転で知れ切った往生を遂げたと、そういう事になります。
エンジン組みにミスは無かったと思います。
ただサーキット前の慣らしの最後の最後に・・・
薄々ギリギリを狙ったキャブのセッティングでミスをしでかしました。
きっと取付も甘かったんでしょう。
いきなりのオーバーヒート。あの時点で張り付きと剥離は発生していたはずです。
そして無謀な対処療法のままブン回し、さらに被害を拡大させました。
もうピストン交換とホーニングでどうにかなるレベルの傷じゃありません。
指で触ってハッキリわかる縦傷です。
しかも元からスリーブ一杯の無理っくりボーリングです。
これはもう The End 、 おしまいです。
普通なら焼き付いて止まるエンジンも、昔に比べれば軽くなったとはいえハーレーのクランクです。
ちゃんと回ってくれました。
ダイナと部品にはとても申し訳ないことをしましたが、ここまで頑張ってくれて感謝してます。
おかげであの日筑波を目一杯走れました。
XRにも勝てたし、ちゃんと自走で家まで帰って、タマと風呂にも入れました。
盛大な音は恥ずかしかったですが、日曜は工場まで来れました。
こうなることもある程度わかっててやったことです。後悔はありません!
ええ・・・後悔はしませんよ。
だけど・・・だけど、その代償は高く付いたなあ・・・(笑)
さてどうするか?
クランクこのままにして、ニカジルメッキのアルミシリンダーでも組むか?
クランクを手持ちのS&Sの4-1/2に組み直すか?
今のところ後者が有力ですね。
どっちにしても結構な金額が飛んでいきます。
ヤフオクの上がりと相談しつつ、仕様を決めたいと思います。
でも、あんまゆっくりしてなんないんですよね・・・
1ヶ月後、GWにはツーリングの予定があるんです。
そこまでに組んで、なおかつ慣らしも終わらせとかないと・・・ちょっとマズいんですヨ(笑)
車検もそろそろだし。色々とまた頑張ります!
≪加工待ちの人達へ 業務連絡≫
そんなワケで、またしばらく乗れない状態が続きます。
しかもパーツが届くまで、ダイナのイジリはヘッドのリビルト位です。
意味は判るね?
急ぎの加工モノをオレにやらせるなら今しかないってコトよ。
パーツが来ちゃったら、もうダイナにかかりっきりになるかんね(笑)