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Channel: 盆栽ハーレー
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オフシーズン恒例エンジンOH

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ああ・・やっぱりか。

レース前にアルミッカスに気が付き、忘れることにしていたダイナのエンジン。
今期最終戦を終え、その後2回走行会に出かけて本年度の走行予定は一応終了ということで、具合を見てみることにしました。

「もしかしてアルミカスが出切ってキレイになってたりとか?」
無駄な期待でしたね。

むしろ前より酷くなってんじゃないだろかって量です。
こりゃエンジン内部、確実にキマっておりますな・・・


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アルミッカスが出るといえば、怪しいのはやはりピニオンシャフト、カムサポートプレート、オイルポンプ。
カムカバー外してみることからスタートです。

ピニオンシャフトの荒れは以前からです。
0.4振れていたのを発見したのは去年の今頃でしたね。

その時既にこんな感じでした。


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アルミッカスの正体はこれだな。
実は前から判っちゃ居たんですけどね・・・(笑)

サポートプレートとピニオンシャフトの軸受け干渉部です。
荒れてますな。コレじゃ出るわけだ。

フューリングのサポートプレートは純正やスクリーミンやS&Sと違ってブッシュが入っておりません。
ジュラルミンに硬質アルマイトかけたそのままです。
こりゃどっちがいいとか悪いとかじゃなく考え方の違いだと思うんですよ。



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サポートプレートの裏、オイルポンプとの干渉部は殆ど減りナシ。
アルマイトの処理層も残ってそうなくらいのアタリです。

プレートの穴の減り具合からしてピニオンシャフトが振れているのは間違いないんですが、
それにも関わらず裏面の減りがほとんど無いというのは・・・
オイルポンプと締結ボルトの強度がかなりあるって事なんでしょう。


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オイルポンプスカベンジ(戻し側)若干アタリありますな。
こりゃ間違いなく振れてる。



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オイルポンプフィード(送り側)こっちもアタってますな。


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ジェローターも若干荒れてますね。

でもまあ・・・こんくらいなら私は使っちゃいます。


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状態を確認できたらどのくらい振れてるか確かめてみます。
ダイヤルゲージで測ります。
あまり見慣れない機具で、「よくわかんないけどなんかすげーな」とか思って頂くのは光栄ですが
実際は1/100のダイヤルゲージくらいは大した値段でもないし、スタンドも安いし、
手間もそんなにかかりません。

じゃあなぜレース前、アルミッカスに気が付いた時点でなぜコレをやらなかったか?
腹の中じゃ大体の予想は付いていたのに。

そりゃ心が折れるのが嫌だったからです。
クランクがこんだけ振れてるって数字で確認しちゃうと、それ意識して回せなくなるじゃないですか。

数字って絶対的ですからね。アクセル開ける手を鈍らせるくらいは楽勝ですw
だもんで見たくなかったんです・・・


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しかしシーズンオフを迎えた今、気になるのは数字です。
どんなもんでしょうか?
去年組んだ時は0.02 サービスリミットは0.11。

結果・・・0.15~0.16振れてました。
余裕でアウトです!


そうだろなとは思っていたけど、数字見るとやっぱ凹むなあ・・・


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というわけでクランクケース下ろして割ることは決定です。
そうと決まれば車載状態で下ろせる物は下ろしてしまいます。


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シリンダー&ピストンはそれほどダメージありませんでした。

今回はS&Sのレース使用メインの指定クリアランス、通常より広めのボーリングで頼みました。
6500位平気で回してますし、なにより4-1/2のストローカーエンジン。
ある程度のダメージは覚悟の上だったんですがどうということも無く。普通にアタってるね、位の感じでした。

リングギャップも問題なし。



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発電機を借りに来たバシ君に手伝ってもらって、部品を仕舞って見慣れた状態になりました。

クランクが振れた原因ですが・・・今回は思い当たりがあるんです。

富士のドラッグ前だったと思うんですがプライマリー外してた時に、
スタンドが上手くかかってなくてですね。
単車を離れて数秒後、背中から 「ガシャーン!!!」と。
盛大な音立ててB面側にブッ倒してしまった事があったんです。

クロモリのハンドルが曲がったくらいですからなかなかの衝撃ですよね。
あんときドライブ側のシャフト・・・ぶつけてたんだよな。
ケース割ってクランク単体で確かめてみるつもりです。

さてと、今後のプランはどうしたもんかな。
色々と候補はあるんですよ。

① 106cu ストローカー継続
クランクの芯出しやり直し
ピニオンシャフトさらってブッシュワンオフしてサポートプレートに圧入
ヘッドリビルド
シリンダー及びピストンはそのまま


② そろそろ仕様を変えてみる
こっちはそれこそいくらでも考えられますよ。

手持ちのパーツは実は結構あります。
レース前は何かって言うと部品買うのが楽しみでしたからね。
TC96のEG部品はインジェクション関係以外ほとんどあるし、それに110の部品だって持ってます。
どうせケース割るんですからケースボーリングしたっていいんです。

当然、予算で出来ることは限られますけど現状はそっち方面に傾きつつあります。
こういうの考えてる時が一番面白いんです・・・

どういう形に収まるのかはわかりませんが、確実にいえるのは乗換えだけはないってことですねw
まだまだ、来年もダイナでやります。

さあ、どーすっかな!

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