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闘うダイナ FXDXT改造計画 その6 ステップ&シフト周り

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最後にダイナに乗ったのは・・・確か去年11月の筑波サーキットだったと思います。
あんときは最悪でした。

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ああ、これだ。
最終走行枠で支持ボルトも飛ばしちゃったんだっけ・・・


なにがダメってシフトがまるっきりダメダメで。
乗り方のせいもあるんでしょうけどね。
擦りまくるわ動作が悪くなるわ、しまいにゃ部品落とすわ・・・まあ大騒ぎでしたヨ。

そのせいでいつ来るか?ってギア抜けの恐怖に襲われまして。

クラッチレバーしっかり握って、シフトレバーを「ガッチャン!とストローク一杯確実に行い、
そして半クラ気味で恐る恐る繋ぐという・・・
教習所でもこんなに動作間隔はあけねえだろうって位のシフト操作。

バックステップ化でバンク角が増えたお陰で初めて膝も擦れたしベストタイムも更新できましたが、
なにしろ私は元々がイジる人間です。
機械的な不調、しかも自分がこさえたものがあんなにもうまく動作しないなんてですね。
まー不本意この上なかったんです。



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あんな思いはもうゴメンです。
シフト周りをやり直すに当たっては土台からしっかりやり直そうと決めてましたよ。

まずはそのシフターレバーを支持するプライマリーカバーの強化から。
キッチリ締めても大丈夫なように、予めスレッド全部にリコイルしときます!
ハンドドリルは苦手なんでちゃんとボール盤で作業しました。

まずは下穴を指定サイズで開けます。


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そしたらリコイル用のタップ立てて。


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脱脂してエアブローをしつっこく行い、リコイルを入れました。

あ、「リコイル」って書いてますが、それはハーレー乗りに馴染みがいいからでして。
この商品は「インサート」って奴です。他にも「ヘリサート」とかありますね。
同じ働きをするものでもメーカーが違えば商品名は変わるって奴でして。

ワコーズだとスレコン、パーマテックスならアンチシーズ、モリスリップならコパスリ。
ヘンケルならロックタイト、スリーボンドならネジロック、パーマテックスのスレッドロッカー。
各々前者がメーカー、後者が商品名。名前違いますが役割はほぼ同じです。

・・・ちょっと脱線しましたが、とにかくこれで土台たるネジ部の補強はバッチリです。

じゃあ実車で検討に入りましょうか。


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あーでもない・・・こーでもない・・・

どーもダメだ、タッチが悪い・・・

ストロークが長すぎる・・・こりゃダメだ、抜けちまう・・・

シフト操作が重過ぎる・・・軽すぎる・・・

レバーの位置が悪いな、上過ぎだ・・・下がりすぎだ・・・

半日がとこガッチャンガッチャンやってましたねw


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んでビューエラーに人気のアエラM字リンクでも作ってみっかと、アルミ積層してこさえてみたりして。

真ん中にベアリング打ち込んで・・・

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支持はコレで・・・シフトアップ一撃でひん曲がりました(笑)

ダメだ!支持部が弱すぎて使えない!
やるなら支持部をカバーに溶接するか、ボルト止めなら削りださないとダメだわw

ちょっとM字リンクは頭から離そう、できるだけシンプルに作るんだ。



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で、とりあえずギリギリOKが出たのがこのパターン。
干渉を恐れてシフトレバーのピボットを上げ過ぎたため、その先で少し下げてみました。

・・・でも、まだ合格点つけられる出来じゃねえなあ。
レバーがすっぽ抜けるギリギリだし、なにより見た目がダサすぎる(笑)



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と、悩んでいたらクロナナさんのCB1000Rが登場。
なんでもラップタイム表示の為のステーを作ってくれとか何とか。

いつもなら 「このクッソ忙しいときにそんなもん作ってられっか!」 で追い返す所です。

しかしながらクロナナさんはHotmotoGPのメンバーですし、
サーキットシーズンを目前に控えた私は色々と物入りでして。
お布施はとあるサーキットグッズということで、
ダイナのメドがついてからという条件付ですが製作を引き受けました。

で、このCB1000Rにちょっと試乗させてもらったんです。
カウルとラムエアつけたらCBRになってしまうという単車が一体どんなもんだか興味がありまして。

・・・ヤバかったです。超が付くほど乗りやすいですな。

軽くてクルクル回るし、ホールドも抜群で初めて乗っても怖くもなんともありませぬ。
さすがに水冷リッター4発、トルクだけはハーレーに譲りますがその他はもう全部完敗ですw
今まさに悩んでいるシフトフィールなんかもう最高!の一言でした。

エンジン特性と軽さに関してはどうしようもないことは分かってます。
シフトフィールに関しても、元々ミッションケース別体で
あれこれとリンクの多いビックツインだとちょっと難しいかもしれない。
でもこのホールド感は・・・どうにかすればどうにかならねえもんか?

私は何かあったらイヤなので基本、他人様の単車には乗りたがらないんですが、
たまには仲のいい人間のを乗らせてもらうのも悪かないですね。

まるっきりジャンルが違えば違ったなりの、新しい発見や気付きがあったりするもんなんですねえ。


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シフト側はしばらくおいといて、ブレーキにかかります。

今回リアに使うのはニッシンのφ1/2マスターです。
スポ純正のφ14ですとカッツンブレーキ気味に感じたのでもう少しストロークを増やしたかったんです。

フロント側もそうなんですが、私はブレーキレバーのストロークは長めが好みのようです。
握り始めていきなりガッツン!ってよりも、握った奥のほうで効いて来る方がなんか安心できるんです。

逆のタイプも居ます。ブライトさんとかそうですね。そこらは好みなんでしょう。

ピストン径やレバー比、横押し・ラジアル・セミラジアル等のマスターの構造、
ローターとパッドの組み合わせなんかで変えられますので、
自分の好みに合った感じにしとけばいいんじゃないでしょうか。

こちらは組んでエア抜きをくろななさんに手伝ってもらい終了。

そしたらまたシフト周りに戻ります。

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結局、もうちょい下げなきゃダメだろうということで、シフトレバー支持部を抜き直しました。

左がVer2、右が新しく抜いたVer3です。

Ver2の位置より10mm、20mm低い穴位置にしてみました。


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使用するボルトには先端部に1.5φの穴を。

こんな冶具があると便利です。ボール盤無いと使えませんけどね。

ハンドドリルでステンのボルトに細いキリを折らずに貫通させるったら・・・
相当の熟練が要求されると思いますよ。


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で、最終的にこちら。
こんな感じで納めました。シフターのアームはオフセットしてるソフテイル用を加工したものです。

先ほどの穴ですが、ちょっと見えてますね。


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脱落防止のベータピンを全部に入れておきました。
普通に走ってても落とすことがあるくらいですし、前回の痛い教訓もあります。
念を入れておいて損はないはずです。

筑波で頭を削ってしまった部分のボルトは、キャップボルトからボタンキャップに変更。
ほんの多少ではありますが・・・少しだけ干渉を抑えることが出来そうです。


コレでダメならもうアレしかねえ・・・
次はシフトレバー関連まるごと製作してやる覚悟です! 頼むよ!




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