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XR1200用エキパイ製作  『凡じゃないマフラー ver3 』 

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~今日もスパトラ教習所に朝が来た~

「お早うクソッタレ共!
ところでブライト教習生、貴様は昨夜ケンカ騒ぎを起こした為に今朝は寝坊したそうだな?
言い訳を聞こうか?」 

「ハッ!報告致します!
トランプチタンをぶら下げたお上品なラバスポ乗り共が、スパトラを指して『今どきビクスクでも見ないぜw』と抜かしやがったため、ヤフオクパンチを叩きこんだ次第であります!!」 

「よろしい。貴様の度胸は褒めておこう。
いいか、中古品加工のスパトラで殴りあうには1にも2にもクソ度胸だ。 
ボスボスと鳴る皿の音をさえずり程度に感じなければ一人前とは言えん。
今回のブライト教習生の件は不問に処そう。 
だがスパトラのコストパフォーマンスの良さを知らない、オカマの新品チタンマフラー乗りでも同じハーレーの仲間だ。教習生の貴様はそこを忘れないように。
ではスパトラ訓、詠唱始めッ!!」 

何のために生まれた!? 
--スパトラを付けるためだ!! 

何のためにスパトラを付けるんだ!? 
--極上のプライドを得るためだ!! 

スパトラは何故走るんだ!? 
--不人気な中古品の意地を見せるためだ!! 

お前がスパトラに与えるモノは何だ!? 
--ボルト長さ目一杯のお皿と、愛情タップリのスレコン!!! 

スパトラは何故ステンレスなんだ!? 
--他のオカマ野郎がチタンだからだ!! 

スパトラとは何だ!? 
--D&Dよりチャチく!トランプより重く!バンスよりダサく!バッサニより古くさく!
 サンダーヘッダーより優しく!どれよりも安い!!

お前の親父は誰だ!? 
--Dr・ポールモラー! ただしホバークラフト技術云々の話はマユツバだ!! 

我等スパトラ信者!中古品上等!側方排気上等!サスの汚れが怖くて道が走れるか!!(×3回)


(元ネタ スズキ変態スレ ~今日も教習所に朝が来た~シリーズより)
 

イメージ 1

よし!朝礼終わり!

そんなわけで(?)予定より少々遅れてスタートした本日の作業。

メニューは以前、中古のリジスポ用スパトラを切った貼ったしてこさえた
『凡じゃないマフラー・ver2』の取り回し変更です。

都度ブログでは触れていますが、ブライト教習生はこれを大変大事にしてくれており、
いつでもピカピカです。
この磨き具合を見ると製作当初はヘアライン仕上げだったことを、ついつい忘れてしまいそうです。

「汚ねえスパトラが一本余ってっからよ、コレ使ってXR用にこさえてみっか?」
その位のノリで始まった製作当時。
自分達がサーキットを走行するなどまったく想定しておりませんでした。
それでも、左コーナーだらけの富士ショートコースを走る分にはまだよかったんです。

ですが右に左にヘアピンコーナーのある筑波サーキットでは、完全なバンク角不足を露呈。
メイン製作者である私の判断で「こりゃ作り直さなきゃダメだ。」という結論に至りました。

ブライトさんはVer1の製作時から一緒に作業をしてますので、マフラーの加工がどのくらい手間なのか?
それに関しては身にしみて、重々承知をしております。

そういった点からの若干の遠慮と、毎晩毎晩暇さえあれば磨き倒していたという、
お気に入りのエキパイを切断してバラバラにする躊躇い。
しかしながら、このままでは『変なカウルのダイナ』をチギれないという現実。

これらの入り混じった彼の心中はさぞ複雑でしょう・・・




イメージ 2

♪ 芸の為なら~ 持ち主も泣かすぅ~ それがどうした~ 文句があるかぁ~ ♪

そんな心中を汲んだ私は、感慨にふけるブライトさんにエキパイをバラさせ、中間パイプを引ったくり
え!とか、そんな!とかのセリフには一切耳を貸すことなく、
目の前でいきなりメタルソーでぶった切ってやりました。


※ちなみに今回、私は作業に徹するためカメラはブライトさんに渡してあります。

コレ、ぶってえからメタルソーじゃ切れねえな。そんならサンダーでトドメだべ

なんか隣でギャー!っつってぶっ倒れてる奴が居るような気がしますが・・・

まったく気にせず進めます。



イメージ 3


「死んでいく…何年もかけて仕上げた、オレのマフラーが死んでいく…オレの凡じゃないマフラーが死んでいく…」


テメー、いつまで黒木さん(湾岸ミッドナイト16巻参照)ごっこをやってんだ。
そもそも何年もかかっちゃいねーだろが。

お別れの写真なんか撮ってねえで、とっととリア側のエキパイも持ってこいよ。
そいつもマスキングテープ目印にぶった切るんだから。

・・・シクシク泣いてねえでいいからよこせ!
ここまできたらいい加減にもう諦めろ!


おっと、その前に一旦仮組みしてくれよ。
シュミレーションすっから。

なあ?集合部をよ・・・えーっと・・・バックステップの下あたりかな。
ここらに持ってくりゃ結構バンク角稼げると思うんだけど、どう思う?




イメージ 4

「いや、集合部は前の方にあったほうが好みです。
カムカバーの継ぎ目の前あたり・・・ここらですかね。もうちょっと前でもいいくらいです。
バンク角は中間パイプの取り回しで稼げませんかね?」

まあそれでも出来なかねえ。ちょっと面倒だけどやってみっか。
んじゃ、サイレンサーの位置はどーする?

「重量物はオーバーハングの内側に、が4輪の基本です。所謂ミッドシップの発想ですヨ。
でも取り回しの製作関係で困るようなら・・・いや!それでもここらが限界です。」

よし、OKわかった。どーにかすんべや。


このようにワンオフはある程度、依頼主の意向がハッキリしてる方が作る方としてはラクなんです。
製作工程や加工の問題で手詰まってしまう様であれば、その時に改めて相談ってスタイルですね。
意向がわからなければ相談のしようがありませんから。

どうやらやっと諦めたようですが、従前どおりに集合部を前の方に位置させたい、
サイレンサー位置はホイールベースの内側が望ましい、という確固とした意向からも
前のバージョンへのブライトさんの思い入れが感じられます(笑)



イメージ 5

コレでどーだ?
うまいコトいったんじゃねえかと、オレは思ってんだけどよ・・・?


FRとも、エキパイを50mm以上切り詰めた後、マスキングテープを使って散々シュミレーションさせ、
エビ管を各4ピースほど追加して溶接しました。

さらに中間パイプ部の飲み込み部分を足してやっても、
意向に従いカムカバーの継ぎ目より若干前での集合です。


・・・おお、そーか。
ベリーグッドか?オレッてグレイトか?よーし。

その反応はなかなか気持ちいいぞ、そのチョーシで盛り上げてくれヨ(笑)




イメージ 6

一旦、サイレンサーを元の位置に取り付けて具合を見ます。

うん、どーにかここらの位置で収まるんじゃねえか?
中間パイプを車体に寄せつつ、スプロケカバーの張り出しをギリでかわしてよ、
ブレーキペダルの下を通してサイレンサー目掛けて若干上向きにひねってこーぜ。

サイレンサーはスイングアームの干渉を避けて・・・
そんでもってエンドをここらにってなると、サスを逃がす分、多少外に出す感じになっちまうかな?

・・・でもまあ、こりゃしょうがねえ。
ツインショックの単車でサイレンサーエンドを詰めるなら、どうしたってそーなる。
任せてくれ、張り出しはギリで済ませるようにすっから。


こういった確認は何度も何度も、製作工程ではやります。メンドーなんですよ。
しかし勿論、取り付け取り外しはすべてブライトさんにやってもらうんで、
今回もだいぶオレは楽さしてもらいましたwww



イメージ 9

そんな中、ツーリング帰りのバシ君とオレみさんが遊びに来てくれました。
バシ君は新しく組んだバックステップとニューサスの調整、
オレみさんは腰上OHしたエンジンの慣らしに秩父に行っていたそうです。

嬉しい差し入れつきでして、テーブルの上のとろけるプリンと・・・


イメージ 10


大滝食堂のバイク弁当です!
初めて知ったんですが、ガソリンタンクみたいな形したお弁当箱でして。
店でもこのまま出しているそうです。
この弁当箱ごとお持ち帰りできるそうです。

味噌ダレの豚唐揚げなんですが・・・これはウマし!!
ブライトさんと2人でありがたく、あっという間に頂きました。

オレみさん、バシ君、ご馳走様でした!


イメージ 11

そしたらあとはオレみさんを残して。
とっととブライトさんとバシ君さえ先に帰ってくれたら最高なんですが・・・

「工場長さんと2人っきりになれないなら・・・もうアタシ帰る!プンッ!」
(※アテレコは本当です・・・のハズがないっしょw)

残念ながら一番帰って欲しくない、オレみさんがこの後予定があるとかで帰路に。

いつもキレイにしてます、ナイトスターです。
OHに加えて施工したFフェンダーの塗替えもキマってます。
純正っぽく見えて、実のところは結構手が入ってるというシブいペイントセンスです。
え?どこ?って気が付かないくらい違和感無いでしょう?
ググッて純正と比べてみて下さい、気が付いたらきっと唸りますよ。

インジェクション→FCRに換装したエンジンは、OHに伴ってハイコンプ化され90HPとか。
それでも飾り物ってワケではなく、実際に年間数万キロを軽く突破する快速ツアラーです。
ちょっとそこらを乗らせてもらいました。
慣らし中ですから3000も回してませんけど、ダイナと比べてあまりにも振動が無いことに感動しました。



「オレみさん、今度は一人で来なね。したっけ次に乗るのは単車の方じゃなくてさ・・・」




イメージ 12

まったくの無反応に涙を流しつつ、オレみさんを見送って残ったのは・・・

切り刻まれたマフラーとパイプ、妙に脚の長い緑色のナイトスターと、派手なタンクのXR1200、
そしてむさっくるしいヤローが2名・・・

あー!もー!あんだってんだよ・・・もーアガらねえ。もーやる気ねえ。

ブツブツと文句を言いつつも、溶接屋のサガって奴でしょう。
手は勝手に動いてどんどん仮止めを繰り返してます。

エビ管と巻きパイプを駆使してサクサク・・・とはいきませんね。
ブライトさんの意向を中心にしてですね、あーでもないこーでもない、
ちょっとまたがってみろ、ブレーキ踏んでみろ、バンク中のカッコやってみろ、等々と。
ヤイヤイ3人で相談しつつ、ゆっくりながらも着実に作業は進みます。


イメージ 13

仮止めの後、本溶接や軽い磨きを経て、だんだん形になって来ましたよ。
いい感じですね~

そのクセ私がなんかブッチョー面に見えるのは、
完全に陽が落ちるまで経過してしまった作業時間の長さからではなく、
中間パイプのステーについて考えているからです。

どこに付けるか? 目立たせないようにするにはどーする? 作業性も考えなきゃいけねえぞ・・・

バシ君 「マフラー加工するのって大変なんですねえ・・・」

ブライト 「・・・いい。ちょっとコレはマジでいい!」

立場が違えば考えることも言う事も三者三様です(笑)








イメージ 14

中間パイプのステーはココに。
なるべく目立たないように、ステンレスのステーですが黒染めしておきました。
心遣いです。

そしてここで、板巻いて作った差込部の継ぎ目が表に向いてしまっているというミスに気が付きました。
ぐわー!クッソ、やっちまったな・・・切るか。 

しかめっ面でサンダーのスイッチを入れる私を、ブライトさんが羽交い絞めで必死に止めます。

「いいですから!規格のパイプじゃなく、巻いて作ったってアピールですよ!オッケーです!」

そういってくれんのは有り難てえが、納得がいかねえ・・・

実は取り回しを換えた関係で、今使っているスプリングでは長すぎて具合が悪いんです。
短いスプリングを用意してもらって、(現在80mm。調べたら65mmという短いのもあるらしい)
その後改めてスプリングフック位置を決め溶接することになってます。

そん時のついでに何といわれようが勝手にぶった切って、表裏を入れ替えちゃうつもりです(笑)


・・・よし、じゃあこれで組んでみてくれ。そしたらお疲れさん、乗って帰れるぞ!



イメージ 7

組んでもらってエンジンを掛け、排気漏れの点検。
集合部のフロント側エキパイからほんの僅か、排気漏れがありました。
スプリングフックを付ければ解決できる程度の微量ですので、フック取り付け時に修正しましょう。

その他排気漏れは無し、ピンホールや変な歪や干渉も無し。

・・・もう夜中の1時だぜ(笑)
今日のところはこれで勘弁してもらおうか。

ちょっと引きの写真なのはあえてのコトで。
詳細&全体図は、ブライトさんが納得いくまで磨いて仕上げたその後に、
本人御自らUPして貰うことにしましょうよ。


ここまでの写真ではイマイチわかりにくいんですが、結構取り回しは変わってます。
今まで真横からは見えなかったフレームですが、
『見える・・・見えるぞ!私にもフレームが見える!』 状態になりまして。
中間パイプ1本分は間違いなく上がってると思います。

現在オヤビンさんからの借り物であるリアサスも、このままってワケではないでしょうし。
もっとグランドクリアランスは取れる方向に進むハズです。

イメージ 8


あい、遅くまでお疲れ。
完全な完成ってわけじゃねえけど・・・ここまではなかなかいい仕事だったと思うんだ。

だってあのVer3さ、見た目はカッコいいだろ?

私はまだ終わってないもんで、ちょっと少しアレですが(笑)
2人の表情から察するに、ある程度満足はしてもらえたんじゃないかと思われますが、いかかでしょう?

どっちにしろ、これでも擦っちゃうようならまた何度でも作り直してやるだけです!



でもよ、次はちゃんとビフォーアフターが比較できる写真を撮っとこうぜ・・・
最後にそんな反省もした、昨日の夜でした。

おしまい!








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