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D&D FatCat 2in1エキゾーストの加工 その4 「やっぱコレだよ。」

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さて、前記事の最後の状態のまま試乗してそのまま帰宅しました。
 
クローズエンドにしてますんで音は静か。
排圧掛かってる感じもあって出足もグイグイでした。
D&Dに比べて一気に軽くなったサイレンサーのせいか、取り回しもヒラヒラ。
 
これで決まりか?塗っておしまいか?と思ったんですが、回した時の吹け上がりが少々・・・
というより、これは 『スパトラ云々というよりD&Dが素晴らしかった。』 という話なんですけどね。
 
若干音量のあるマフラー (でも、サンダーヘッダー程では無い) でも大丈夫な環境の人
別に山やサーキットメインで走るわけじゃないんでバンク角はそれほど気にならない
メインステージは高速とシグナルGP、そしてドラッグレース
スラッシュカット形状のサイレンサーが好き
サンダーヘッダーも好きだが友達とかぶってしまう
 
以上の条件に3つ以上当てはまる方。
そんな貴方にはD&DのFATCAT、自信を持っておススメ出来ます。
造りの良さとパフォーマンスは保証しますヨ。
高い金払ってコレかよ・・・とがっかりすることはまず有り得ない、と言い切れます!
 
 
しかしながら私はスーパートラップ教・メガホン教会の信者なんです。
一旦付けると決めた以上、付けないわけにはいきませぬ。
よし!バージョン2製作開始だ!
 
 
イメージ 1
 
使用材料はアルミのt2.5から、クロムフリー材t1.0に変更しました。
クロムフリー材?
板金屋さんだとほぼ間違いなく全員知ってます。以前は「ボンデ鋼板」で通ってた材料です。
表面に亜鉛メッキ処理されてて錆びにくくなってます。
車のボディとかにも使ったりしてる奴ですね。
 
長めのメガホン作りますんで、薄い板じゃないとやりにくいんです。
 
・・・まあワケわかんないでしょうが、それはいつもの事ですんで気にしません(笑)
この4つの板とアンコにする厚板使って製作開始です!
 
 
イメージ 2
 
イキナリ溶接工程です。
丸め作業はマジでやってたんで写真撮る暇無かったです。
 
今回はYAG溶接使いましたよ。
「ヤグ」って読みます。
イットリウム・アルミニウム・ガーネットの頭文字でYAGって言って、レーザーの発信源にそれらを用いて・・・
ちなみにこのブログに良く出てくるTIG溶接ってのは「ティグ」って読むんです。
こっちはタングステン・イナート・ガスの頭文字でTIGって言って、イナートガス、つまり不活性ガスを・・・
 
つまんないね!
 
YAG溶接ってのはレーザー溶接のコトなんです。
熱の入力が最小限で済むんで歪が少なく、溶け込み深さもある程度調節できて・・・
 
あれ?寝ちゃった?
 
まあとにかく、板金屋じゃなきゃ持ってないような機械使って溶接したって言う、
ただそれだけのちっちゃい自慢ですね(笑)
 
 
イメージ 5
 
レーザーで溶接、しかもロボットをプログラムして溶接しますから。
当然ビードは美しいです。
 
TIGだとビードの均一さとか、熱の入り方(溶接部分の周辺の焼け色が均等か、など)でもって
作業者の個性や技量が出ますが、YAGでロボット使えばある程度の均一化が図れるワケで・・・
 
すみません!もうそろそろ溶接ネタはやめましょうかね(笑)
 
 
イメージ 6
 
YAGを使った仕上がりはこんなもんです。
溶接の歪み?ドコにもありませんよ。
 
今回は珍しく、普段の仕事並みに気合い入れました。
気合い入れないと私の腕じゃ、400mmオーバーの円錐ロール曲げとか出来ませんからね。
 
一個だけ丸め途中みたいな半チクの部品がありますが、コレはコレで良いんです。あとでわかります。
 
 
イメージ 7
 
バッフル入れて単車に仮組みします。
 
うん!やっぱコレだよ!
 
今回はEVOの時も使ってた5インチのスーパートラップに合わせてサイレンサーを作ったんです。
 
D&Dのパワー感と、4inスパトラの安定感を両立。
かつ、メガホン形状という条件を満たすにはコレしか考えられませんでした。
 
我ながら巧いこといったんじゃねえかと納得の出来です。
 
 
イメージ 8
 
んじゃバッフル固定用の穴開けて、ステー溶接して、
サイレンサーバンドと、サイレンサーバンドカバーもあわせて、と。
 
さっきの半チクな部品はサイレンサーバンドをカバーする部品なんです。
 
黒く塗ってしまうもんですから、ステンレスのサイレンサーバンドが目立っちゃうじゃないですか。
それを隠すためだけの部品です。
 
偉そうに言ってますが、D&Dのサイレンサーがそういう造りだったのでまんまパクっただけですけどね(笑)
 
 
 
イメージ 9
こんな感じにバンドも溶接して、固定できるように加工しときました。
 
実言うと、円錐形状の丸めとこのサイレンサーバンドカバーだけで加工時間の4/5は持ってかれてます。
 
ええ、筒同士をつなげたりとかなんてのは一瞬で済みます。
こういうのって作ってみると意外なところで時間食ったりするんですよ。
 
 
イメージ 10
 
付けるとこんな感じです。
 
性能的に言えば 「そのカバー分の重量が増す」 って話ですが(笑)
なんかちゃんと気を使った感じが出てて、私は好きです。
 
環境に恵まれてるせいで結構色んなもん作ってますが、
最近 「いかにもワンオフ!」 みたいな空気はあんま出したくないなあと考えるようになりました。
 
どっかで普通に売ってそう。
純正の部品かと思った。
 
そう言われる位に単車全体に溶け込んでる位の奴を作りたいんです。
なぜかは判りませんが最近、私のマインドはそういった方向に向いております。
 
その自然な状態の中で 「あ、これ作ったの?」 と気がついてもらえるような工夫をチョットだけ入れる、
そんな遊びができたら面白いなあ~と思うんです。
 
 
イメージ 3
 
さて、これを黒く塗ったらそんな感じが醸し出せるか出せないか・・・
 
わざわざ製作工程をブログに残しとく奴の考えるこっちゃない!
と、言われればそれまでですけどね(笑)
 
 
 
イメージ 4
 
そこそこ自然な感じに仕上がったと思います。
 
さて、それをここから私が塗装してどうなるもんか?
自分でもなんか楽しみです。
 
さっき試走にとコンビニに行ってきました。
・・・ちょっとコレ、パフォーマンス的にはいい感じですよ。
 
次回へ続く

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