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FXDXT TC88→TC95 の馬力計測

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やってきましたよ。
TC88をTC95へボアアップしてから最初の馬力計測です。
 
計測は勿論こちら。
 
イメージ 1
 
増し締め課公認シャシダイ設置店、NAP三鷹東八店。
しつこいようですが利害関係はありません。
 
 
ノーマル状態からヘッドは換え、ボアアップし、カムも換え、キャブも換え、エアクリも換え、
マフラーも換え、点火も換え・・・
とにかくクランク以外は全部に手垢付けております。
 
慣らしも終えた今、実際に乗ってみての手ごたえは感じております。
で、そいつが数字としてどのくらい変わるもんなのか?
ちょっと見せて貰おうじゃありませんか!
 
計測時いつも一緒のTRさんは本日は残念ながら仕事。
なもんで付き合ってくれたのはブライトさんだけです。
 
ブライト 『で、工場長。今回の目標はいかほどで?』
 
それをまだ聞くか?いつも言ってんべや。パフォーマンスビックツインの証キュービックインチ以上!
つまり95馬力ね。金も手間もかけたしコレ絶対。じゃなきゃエンジン弄った意味がねえ!
100超えたら最高だけど・・・そーもいかねえべ。
ここのダイノはホラ、例のアレらしいからよ・・・
 
ブライト 『ああ、アレですね・・・でもそれがいいんじゃないですか!だから公認なんですから。』
 
・・・まーな。
 
 
 
何のことかわかりませんよね。アレってのはコレなんです。
 
イメージ 2
 
 
えー、さらに判りませんね(笑)
 
これはネットで探してきた、「FUCHSテストベンチ」の計測結果。
見て下さい、196馬力!すっげーな。
残念ながら私のダイナではなく、BMWのフラッグシップ車のモノです(笑)
 
三鷹は「ダイノマシン」って機械で計測するんですが、
同じナップスでも幸浦店では「FUCHSテストベンチ」って計測するそうなんです。
なぜか数字が4つ出ております。
 
これは実際にタイヤでローラーを回した数値から
予め入力されている車種ごとの減速比や車体データから逆算で計算し、
 
赤 エンジン軸出力
青 ギアボックス(セカンダリー)軸出力
紫 後軸(リアホイール)軸出力
黒 ローラー(実際に回した)軸出力
 
を出してくれるらしいんです。
これは実際に回した値から「単車のどこでどんだけ馬力をロスしてるのか?」
も教えてくれるという事になりますね。
 
バイクのカタログスペック通りの馬力が実際測ってみると出ない!
これはバイクのカタログの数字はエンジン軸出力の数値を載せてるのが多いからだそうですな。
別にその単車がハズレって訳ではないということらしいです。
 
 
で、話戻して増し締め課公認シャシダイ(ナップス三鷹店)の場合、
後軸いくつとか、クランクでいくつとか、そんな気のきいた機能は備わって無いわけで。
実際にローラー回した数字しか出してくれないわけで・・・
100馬力ってのはちょっとキツイんじゃねーかと・・・ちょっと弱気です。
 
 
 
イメージ 3
 
でもまあいい。思いっきりやってくれ!
リミットはISTの設定どおり6200です。
 
通常、空燃比を測る棒をサイレンサーから突っ込んで計測して貰うんですが、
今回スーパートラップの蓋とっとくの忘れまして。
これだと棒が入れらんないんですな。
単車を機械にくくりつけている途中で係の人に「空燃比測れませんがいいですか?」と聞かれました。
 
面倒だったこともありますが、また上記の件が頭をよぎりまして。
もしかすんとヤバイかも? でも、もし95行かなかったら・・・『いやー。オープンエンドにしてなかったからさー。』
という言いわけが成立するな?というイヤラしい計算もあり(笑)
 
え?じゃあ蓋取っちゃいましょうよ!というブライトさんの口を塞ぎ、
そのままでいいです、空燃比計測なしでお願いします。と頼みました。
 
 
ちなみにこんなローラー回した数字で馬力を測ってですね、それがなんの役に立つ?
そう聞かれれば私は自信を持ってこう答えます。
 
『なんの役にも立たねえ。』
 
 
ええ、こんな数字は実際の速さとは何の関係もないですよ(笑)
 
速い奴って何乗ったって速いんです。
単車がいくらスゴかろうが、それ動かすのは人ですからね。
逆言うと多少単車がショボくても、どうにかしちまうのが速い奴です。経験上、間違いないです。
 
ただし、素人とはいえエンジンをいじくる側の人間としては
「数字なんか関係ねえ」とは言ってらんないんです。
自分のやった仕事の結果がどんなもんなのか?
これを数字で出されるってのはたまんないです。ゾクゾクしますね。
 
「でも馬力計測なんか意味ねーよ。実際走ってナンボだろ。」
私としては計測で目標達成したその後でこう言いたいんですよ。
 
トルク感がどーとか、エンジンの回り方に味があるとか、実際走らせてどうとか。
そんな事は全部、数字出した後の話。
じゃないと全ての言葉が数字のでなかった言い訳にしか聞こえなくなりますから。
 
なもんで計算して出した数字は要りません。エンジン出力も後軸出力も無くってケッコー。
単純にローラー回しただけの数字で結果を知りたいんです。
 
 
 
ん?終わったか?
頼む!・・・95は超えてプリーズ!
 
 
イメージ 4
 
イメージ 5
 
 
 
 
馬力  97.1Hp / 6000RPM
トルク 12.4kg / 3300RPM
 
 
よし!やったぞ!
 
密かに行けばいいなと思ってた100には流石に届かなかったけど、ノーマル比70%増し。
さっきまでのドギー&マギーな心境を思いだしたらもー、文句言ったらバチが当たります(笑)
 
なんかトルクカーブ見ると「クラッチ滑ってねーか?」という気もしますけど・・・
これはまた今度ちょいキツ目のスプリングでも入れて試してみます。
 
どーだオイ、ブライトさん!
これでまたオレが増し締め課の馬力チャンピンだ!ざまあみやがれ!
 
 
イメージ 6
一体何がざまあみやがれなのか?言ってる本人も良く分かりません。
とにかく上機嫌でナップスから工場へ走ってきました。
ですが工場へ着くころには少々テンションも落ち着きましたね・・・
 
なぜかってですね、途中ブライトさんにちょっと自慢するつもりで「オレのダイナ乗れよ!」と
このXRと交換してみたんです。
そしたらまあ・・・このXRがなんか速いんですよ。出足なんか完全にダイナよか上なんです。
 
馬力ではダイナが16馬力も上回ってるんですけど、まるでダメなんです。
前下がりの慣れないポジションによる恐怖もあるでしょうが、やはり車重50キロの差ってデカいんでしょうね。
何馬力出そうが、単車って結局はバランスだよなあと実感しました。
ビューエルはこのXRよりさらに60キロ軽いってんですから困りますねえ・・・
 
やっぱこのダイナは山道クルクル仕様じゃなく、高速で回して遊ぶ仕様にした方が正しい使い方だと。
そんな事を心に決めました。
 
帰りは2人で関越で帰って来たんですが、そのダイナの得意なはずの高速でずっとハッつかれまして。
おっかしいなあ・・・目標達成でホッとしたのも束の間。
なんだか釈然としない一日でありました(笑)
 

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