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闘うダイナ FXDXT改造計画 その8 Buell XBのフロントフェンダー流用 前編

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さて次も製作モノ、フロントフェンダーの話になります。

XR用のカーボンフェンダーはDSKさんが使ってるので知っています。
超カッコイイですが、値段も当然それに見合うものです。
サーキットシーズンを目の前にして少々辛かったんです。

そこでBuellはXB用のフェンダーを流用することにしました。
先般フロント廻りをごっそり弄ったブライトさんのアドバイスによるものです。



イメージ 2

言われて調べてみたところ、国産SSやメガスポーツ(隼や14R)のようにエアロエアロした感じが無く、
コンパクトで単車の雰囲気を邪魔しません。
DSKさんのフェンダーを見てて、そこらのまとまった感がカッコいいなあ・・・と羨ましく思ってました。
素材はまるで違えどなんだか同じ雰囲気はあります。

XBフェンダーの中古相場は本体同様w大層こなれており、えらく安く手に入りました。

チョイとキズありですがあんま気にしないタイプです。
ブライトさんの言ったとおりに柔軟性もあって割れにも強そうです。

いーねいーね。これ使えるよ!



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もしかポンとつけられんじゃ?
なんて思いましたが、それはいくらなんでも甘すぎました。

フェンダーの穴もフォーク側の穴もM8用なんですが・・・指差してる部分ですね。
フォーク側のステーが大きく丈夫にぶっとく張り出しており、XB用にはまるでフィットしないんです。

じゃあ仕方ない。ステーこさえるっかないね。


イメージ 3

端材のアルミのフラットバー。
それを組み合わせてこんな感じにしてみました。

奥のはライトステーです。こっちは板をタレパンで抜いて
2枚を板厚部分で溶接して仕上げた積層タイプです。
パッと見、ブロックから切り出したみたいに・・・見えねーか(笑)


イメージ 4

取り付けるとこんな感じです。
これはなかなか・・・なんだか傑作の予感がビンビンです。

早速つけてみましょう!


イメージ 5
はい、アウトー!

フェンダーの取付部分をフォーク側のステーに干渉しないように前に逃がし過ぎました。
おかげで大きくRがズレ、まるでお話になりません。


イメージ 6

ついでにライトステーもアウト。

これまた前に逃がしすぎてクリアランスが開きすぎました。
ここにライトぶら下げたらライトだけ妙に前に出た感じになってしまいます。

カフェレーサー等の雰囲気ならアリなのかもしれませんが、
セパハンでもないダイナの場合、それはナシです。

黒染めまでやって勿体無いですが・・・これも作り直すことにしましょう。

イメージ 8
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で、第二弾のフェンダーステー。

これまた2.5mmの板を重ね合わせて、板厚部分を溶接したものです。

仕方ないんです、ウチは板金屋さんですから。
その名の通り板材メインの工場なんです。端材っても薄板ばっかなんです。

今度は前回の失敗に懲りてフェンダー取付部分をフォーク側ステーの上に持ってきましたよ。
その部分はちょっと有効ネジ長さが取れませんが・・・ロックタイトでどうにかこらえてもらおうと。

さあ、これでどーだ?



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おお!いいじゃねえか!

で、反対側は?

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再びアウト!

ステーをゴツく造りすぎ、フェンダーの幅がまるで合いません。
結構柔軟性のある、フレキシブルな素材のフェンダーですのでどうにかなるかと思ってたんですが、
これまた甘かったようです。


イメージ 12

で、第3弾。

当然積層タイプです。
今度はちょっと曲げも出来る板形状にしてみました。

ライトステーも短めに作り直しました。
これでどーだ?


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おお!イケるじゃねえか!

反対側もOK。


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ライトステーも予定してたクリアランスに収まりそうです。
うんうん、いーぞいーぞ。


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ボツ作品とガバリ、無駄にしてしまった材料・・・誠にすまなんだ。
でも無駄じゃなかったぞ!
君達が失敗例を見せてくれたお陰でどうにかなりそうだ。

それに君達はこれからリサイクルされてまたキレイなアルミに生まれ変わる。
ありがとう、またどこかで会おう!


端材とか言ってバンバン材料使ってますが、これらは全部分別して保管しておけば
スクラップ回収業者が月イチで回ってきて買い取ってくれる、言わば売り物です。

工場長という立場を利用し、好きに材料を使って趣味のモノこさえてやがる・・・ワケなんですがw
実際はそのスクラップの中から材料を探してきて、そいつで少し遊ばせてもらっている、と。
そういうことなんですよ!


で、一体なにが言いたいのかというと
「板金屋っつーのは、これで案外エコな商売なんだぜ!」 ということです(笑)

ちなみに当工場はISO14001:2004の認証を取得しております。


イメージ 16

で、簡易の焼き釜こさえてヒートガン突っ込んで塗装を焼き・・・



イメージ 17
実際取り付けてみたら・・・

またまたアウト!

ダメです!
やはり有効ネジ部が少しか無いもんで、取り付けづらいったらありません。
いきなりステー側のスレッドちょっとナメっちゃいましたよ・・・

アルミの2.5mm2枚で5mm。ギリギリでいけるかと思ったんですがやっぱダメですね。

取引先の設計担当に聞いたことがあります。
機械設計の常識で言うと力の掛かる部分の有効ネジ長は
「使用するボルト径以上の長さが望ましい」らしいです。
つまりM10のボルトを使用するのであれば10mm以上、M8なら8mm以上、という具合。

フェンダーの取付部はM8用ですが、ここにカラー入れてM6ネジで止める予定でした。
従いまして有効ネジ長としては6mm以上が望ましいわけで。
しかもアルミの積層で振動には強いかもだけど、スレッド強度としては・・・ダメか。

やぱりフォーク側ステーの上部にスレッドを持ってくるのは無理があるようです。

逃がして角度つけてやることで、どうにかタイヤのRとフェンダーを合わせよう、と路線を変更しました。

後編に続く。

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