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Channel: 盆栽ハーレー
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バックオーダーの状況

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2月に入り、なんだか仕事も落ち着いてきました。
そうなりますといよいよ 『XRに勝てるダイナ計画』 に仕掛かりか!

と、いいたいところですが・・・
ブログの更新もあまりしていなかった間、あちこちから請けた仕事が山のように溜まっております。

ほとんどは知り合いから請けたもんですから、そのまんますっぽらかしといてもですね、
別に文句言われるでも無いっちゃ無いんですヨ。

バイク屋さんから請けた正式な仕事は業務時間内にやりますが、
そうでないもの(身内からの頼まれごと)は業務時間外にしかできませぬ。
完全にダイナの作業時間とカチ合うってわけなんですね。

さあどーするか?
まあ単車弄りに限らず、いい仕事をするためにはそれなりの準備ってモンが要るわけでして。
私はやらなきゃいけないコトを頭の片隅においたまま、ダイナに集中できるほど神経太くないんです・・・

そんなことすりゃきっと変な仕上がりにしかなりません。
なもんで溜まったバックオーダーからやっつけることにしましたヨ。


イメージ 1

まずはコイツ。
ブライトさんのワンオフエキゾースト、通称「凡じゃないマフラーVer.3」
スプリングフックをつけないまんまで1年近く経ってしまいました。

本人は「排気漏れもしてないんでいいですよ」と言ってくれてますが、作った私がイヤなんです。
製作がハンパで止まってるってことですからね。
なもんでシーズンオフのこの機に預かったわけなんです。

サーキットで毎回アホ程回してますがエキパイはこの通りいい状態です。
暇があればガレージで、シコシコといつも磨いてくれていることは知っております。
そういうのって製作者の心に響くんですよ。

そのブライトさんのご愛顧に感謝の気持ちを込めて、フック取り付けの前にまずはバフがけです。

イメージ 2

はい、一皮剥けました。

まあ言ってもこん位磨いたってですね、エンジン掛けた瞬間に一気に黄色く焼けますけどw
こういうのは気持ちですよ、気持ち。

イメージ 3

あいにくウチは板金屋さんですから、あんまステンレスの丸棒なんかは使わないんです。
その名のとおり、板材ばっかなんです。

なもんでスプリングフックになる部材をレーザーで抜いて、曲げて、溶接して、また磨いて・・・


イメージ 4

ハイ終了。

写真は無いですがついでにインナーサイレンサーの補修もしてあります。
あとは本人にグラスウール巻いて取り付けてもらい、
各部スプリングフックの位置や張り具合等に不具合のないことを確認してもらえばOK。

ブライトさんのXRは確かにあっちこっちで張り合うライバルではありますが・・・
だからこそXRには万全の状態でいてもらわないといけませぬ。
その万全のXRをダイナが叩き潰す! これがシブいんです。

だもんで、もしちょっとでも不具合があれば遠慮なく言って頂きましょう。
それはブライトさんだけじゃなく、私のためでもあります。
バッチこーい!


よし、次だ。

イメージ 5

唸る出来栄えの森山さんの4速スポのサイレンサー。
残念ながら去年の事故でベッコリです。写真左側のがそうですね。

そのベッコリ部分を切り飛ばし、継ぎ足して修理する予定でしたが気が変わりました。
どうせやるなら丸ごと作り変えた方が楽だろうと、メガホン部分を巻きなおしたのが年末。
セーバーさんに手を貸してもらってどうにか形になってきました。
こいつの作業を進めていきますよ。


イメージ 6

TIGで接いでもいいかなとは思ったんですがYAGで溶接します。
レーザー溶接のサイレンサーったらあんまそこらには無いもんです。

こういったパイプモノは本来なら製缶屋さんの専門分野でして。
ウチらでは設備の違いから出来栄えにちょっと差があるんです。

ならその少し見劣りする分、ウチならではの部分を出して主張しようって考えです。
溶接で仕事してる奴じゃなければ言わなきゃわかんない程度ですけどねw
これも気持ちって奴ですよ。


イメージ 7

サイレンサーの溶接を済ませた段階で森山さんを呼び出し、
肝心要のエキパイとの継ぎ手部分を検討します。

あーでもないこーでもないと仮組みしては外し、外しては溶接してまた仮組み・・・
といういつもの手順を数回繰り返し、だいたいイイトコに収まってきたようです。


イメージ 8

これらはまだステーもつけていないのでこんな感じですが、
実際の想定ラインは上のサイレンサーエンドは、ウインカーのチョイ下あたりまで上がる予定です。

いいスね、森山さん?ここらでようござんすね?
んじゃ、本溶接して仕上げますよ。


イメージ 9

差し込み部分から40ミリ位の曲がり具合に大変な神経を使いましたが、
それをあまり感じさせないように仕上げてみました。

オイルタンクそばのギリギリを通りますので振動によるHITや、
それだけでなく排気熱によるオイルの劣化も気になります。

ステーをこしらえる段になったらサイレンサーを凹ませる等の加工をします。
もちろん、その部分をハンマーで引っ叩いてかわすなんてコトはしませんヨ。
ちゃんと切って加工して美しくフタします。


イメージ 10


マフラーが出来上がったと連絡したらソッコーで引き取りに来たブライトさんも一緒に
いつもの記念撮影です。

したっけ森山さん、バッフルは取り外しが出来るようにしときましょう。
んでどーせならアルミかなんかでヒートガードも考えましょうか。

そースね・・・ステー製作と合わせて、あと2日あればどーにか出来そうですね。
申し訳ないですけどまた時間作って工場に来て下さいよ。
こっからは現物合わせの調整ス。
お疲れシタ!また今度!

(この時点で日曜日の夜中の1時回ってます。)

イメージ 11

そしたら鍵締めてセコムしてさあ帰ろう!5時間後には仕事だ!って時に。

森山さんの4速スポ、まさかのシールドビーム切れです!

なんだってんだよ・・・(涙)

このタイミングってどーゆーことスか?
しっかもバルブ交換も出来ねえシールドビームってのはなんなんスか?!
バルブだけじゃなくてオレもキレますよ!

ひとしきり大騒ぎの後、もう一度工場に戻ります。
幸い、探したらネオかなんかのH4ライトが出て来ましたので、そいつをムリックリ装着しました。
どうもライトバンドに信用が置けませんので・・・・


イメージ 12

養生テープでグルッグルに巻きつけてやりました。
これでとりあえず真っ暗な帰り道はやり過ごせるハズです。

森山さん、ライトの返却の必要はないスよ。これもう差し上げます。
但しですね・・・この養生テープがメチャメチャ高く付くんで覚悟してくださいねw

それほどこだわりが無いなら、球の入れ換えのできないシールドビームはH4に換えたらどーです?
思ったよかライトケース内に配線も少なかったし。
多分問題ないんじゃないですか?

とにかくなんかあったら工場を探してみるもんだ、というのがこの日の教訓でした。


んじゃ次!

イメージ 13

これもだいぶ永いことお待たせしちゃってた奴です。

マサさんのXRのテールセクションですね。
プレインのシートカウルに合うように、
ナンバーステーの角度を付け、なおかつセットバックしたいとのことでした。
2ピース構造で製作してます。材料はアルミのt2.5です。

構造上、溶接しなきゃいけないナンバーステーのほうは嵌め込みにして位置をキチッと出しますよ。
こんくらいの気が使えなきゃ板金屋のプログラム担当は勤まりませぬ。へへーん。


イメージ 14

で、溶接して仕上げたものがコチラ。
(ちなみにコレは本番前の試作で作った奴なんで出来の悪い方です)

溶接したように見えない?それが狙いですヨ。
ちゃんと裏まで抜いて溶け込ませてますので強度は問題ありません。
ハーレーの振動に耐えられるかどうかは・・・そりゃマサさんがテストしてくれますよ(笑)

ナンバーステーのボルトの取り付け位置に若干の不安はありますが、
まあマサさんなら追加工するなりなんなりして対応してくれんだろ、OKOK!

そしてまだ取り付けはしていないそうです。
どうにか巧い具合にいけばいいなあと願うばかりです。


なわけではい次!

イメージ 16

こっからはダイナに関係するものです。
在庫のXL用のステムからシャフトをプレスで抜きますヨ。
いつだったか中古で仕入れたステムです。



イメージ 15

FXDXTの象徴たるカウルを外すにあたっては、ステムごと交換する必要があるんです。
DXTのステムにはカウル取り付け用のボスが付いていたり、
またライトの取り付け位置が違ったり、要するに専用品なんです。
なもんで普通のダイナ用のステムに交換しないとスッキリとした見た目にならなくなってしまいます。

これはスポ用なのでハンドルロックに使うタブがくっついてますが、違いはソコだけ。
アイキャッチ部分に違いはありません。
ロックタブをぶった切って使えばいいやと思ってたんですが、ちょっと事情が変わりました。

森山さんの4速はこのステム部分が鉄なんだそうで。
アルミに換えたくて丁度探していたとの話をこないだしたんです。

「森山さん、そのステムをオレが在庫してるって言ったら・・・どうします?w」

「え?あるの?」

ありますとも!丁度いいや、切らないで良かった(笑)
んじゃ切らずに一旦オレが使って、その後森山さんにまんま回しますよ。

いやいや、交換の予定あるんですヨ。
バンク角を稼ぐ為にケツ上げたらトレール減って具合が悪くなるに決まってますから。
近いうちにサンダンスのオフセットトリプル買うつもりなんです。
森山さんそんなに急いでないスよね? んじゃ気長に待ってて下さい・・・

そういった流れで、コイツは将来的に森山さんの4速行きが決定しております。


となると、赤丸の不具合ほっとくわけにはいきませんな。
ストッパーの削れと、もう片方のはスロットルケーブルの擦れかな?
きっとインナーチューブにタイラップかなんかで締めちゃってたんだろ。
今のうちに修復しておくことにします。



イメージ 17

拘束して予熱してからTIGで肉盛りして・・・


イメージ 18

はい、どーだ!

なんもなかった感が出たでしょう?
こんなのは昔やったTRさんのおっ欠いたプライマリーケースの修理に比べたら楽勝ですヨ(笑)


イメージ 19

そしたらブラストして・・・マスキングしたら・・・



イメージ 20

黒に塗る!
おお!奇跡だ!上手くいったぞ!


イメージ 21

ステムトップもこの通り!

今まで苦手だったオレも、ついにチヂミ以外の塗装に目覚めたか?
・・・いや、ちゃんとブラストしてから塗装すれば誰でも出来るな(笑)

使用したのはソフト99のホイールカラーブラックです。
フォークのアウターチューブもそういえばこの塗料で塗ったんでした。
どうやら私との相性はすこぶる良好のようです。

よーく見るとホコリが閉じ込められてたりしますが、そこは個性ということでお見逃しいただきましょう。


まだあともと君のフェンダー、fxd02さんのホイールもありますが、
そちらはまた次回にでも。



【アナタがワタシにくれたものシリーズ】


イメージ 23

ブライトさんがマフラーを引き取りに来た際、
モチュールの300Vと一緒に持ってきてくれた、いきものがかりさんからのチョコレートです。

おそらく・・・いや、間違いなく!義理ではない本命チョコの香りが漂います。
2週間も我慢は出来ないので美味しく頂きました。
ええ、禁断の恋の味がしました。



イメージ 22

これはハタ坊とかアシカのコスプレというわけではありません。

お正月にクニさんから頂いた、ツナギの下に着るツナギです。
なんだかアーミーな香り漂う機能的な一品です。
こんなかさばるものをわざわざオーサカからありがとうございます!

部屋に置いといたらタマが 「着せて~着せて~」 と騒ぐんで望みどおりにしてやりました。
オイあんま歩くんじゃねえ、殿中でござるになってずっこけんぞ。
「デンチュウって何?」
昔のお侍さんの話で『忠臣蔵』って有名な劇があってよ・・・ああ、長くなるからお風呂で話そう。


ところでタマ、そろそろ新しいお母ちゃんに交換して欲しくはないか?
ホラ、お前もよく知ってるいきものがかりさんなんかどーだ?
なんだか成り行き上、どうやらそういうことになりそーなんだ。

ん?・・・いや、ジョージは付いてこない。あんなもんは要らん。
だがもちろんナナさんは引き取ろう。楽しいぞー。
どーだ?・・・そっか!嬉しいか! よし、決まりだ!


数年ぶりの家族以外からのチョコレートに狂喜する、そんな自分が可愛くてなりませぬ(笑)




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