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S&S 106" stroker その6 「カム周り~エキゾースト」

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ところでさっきから待ってるんですがくろななさんが来ませんねえ。
オイル回す為にタイヤをグルグルやって欲しいんだけどなあ・・・

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しょうがねえ。
ここんとこ自分でタイヤ回したこと無かったけど久しぶりにやってみっか!

まだプッシュロッド貼ってませんから。
5速に入れてプラグ入れなきゃまだそこそこ楽にオイルを回せるハズですよ。

よっしゃ!グルグルグルグル・・・

センタリングツールでオイルポンプの芯はほとんど出ております。
ある程度回したところですぐにサポートプレートの穴からオイルは出てきます。

そしたらセンタリングツールを外してボルトに入れ換えて規定トルクで締め、さらに回します。

ああ、もう飽きてきた・・・グルグルグルグル・・・

クランクシャフトの先端からオイルが出てきたらクランクベアリングまでオイルが回った証拠です。
これでよし!


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カム同士のマークが向かい合うように、
そしてリアカムスプロケとクランクのスプロケのマークも向かい合うように。
ポンチマークを揃えて取り付けます。

初めて組むときであればスプロケ同士の高さも揃えないといけませんよ。
スクリーミンのこのキットにはスペーサーが数種類付属してました。
付属のマニュアル読みましょう!


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SSTを使ってスプロケ同士をロックして、マニュアルどおりにスプロケボルトを締めます。

クランク側のジッパーズのテンショナーはこの通り、
カム側のテンショナーよりも磨耗の少ない状態です。
走行距離はそれほどではないとはいえ、高速やらサーキットやらで結構ぶん回してますし、
一度はオーバーヒートで焼きつかせたエンジンです。

材料の素材がいいのもあるんでしょうが、オイル管理をある程度マメにやってたことも幸いしていたと。
こういう部分を見るとそのように感じます。

たびたび申し上げているとおり私は合成油信者です。
レブテック等の激安オイルとの値段差を、こういった部分を見ることで実感したいなあと。
いつも機会をうかがっております。
そーだ!オレは間違ってねえ!(笑)

言っておきますが合成油を入れててもエンジンは簡単にぶっ壊れます。
事実、私が最近おっ壊したときに入れてたのはモチュールの300Vコンペです。
逆に鉱物油しか入れてなくたってまるで壊れずに絶好調の単車はいくらだってあります。
オイルが全てをカバーするわけでもないし、また不調の原因になりうるわけでは決して無いと思います。

たびたび言うんですがオイルは宗教です。
信じたもの入れとくのがいいと思います。
但し交換サイクルは必ず守ることと、オイルを酷使したら距離に関わらず交換するとか。
そういった管理をちゃんとやっとけば、という条件付で。

合成油しか入れないY教官、純正鉱物油しか入れない板さん。
入れているオイルの種類の違いは常用スピードレンジの違いでしょうが、
2人とも10年落ちの年式ですが今でも新車のように単車がきれいで、EGの調子も良さそうです。

そんな2人に共通すること・・・
それは洗車とオイル管理を、驚くくらいキッチリやっているという点に尽きます。
私もかくありたいです。


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カムカバーのガスケットもしっかり交換します。
ビード付きのペーパーガスケットですがコレで十分です。


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ポイントカバー(現行車は何も入ってないんで実際はただのカバーですがw)を取り付けます。

そーいやTCに乗り換えて今までは壁だった125mphが最近はただの通過点になってきました。
「125mph イケルクチ」のポイントカバーですがデザイン変えましょうか。
今度は140mphか?盆栽スピードクラブか?物欲スピードクラブか?整備部増し締め課か?

そのうちTRさんやブライトさんと相談して決めたいと思いますw


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さあ、プッシュロッド調整です。
ここは真面目にやりますよ。

まずは全部プッシュロッドをばらして洗浄し、ネジ部にラスペネ吹いてスムーズにします。

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私のS&Sのリフターはリミッターを内部に仕込んでますんで調整方法が他とは少し違います。

それに圧抜き機構付きのイージースタートカムですので調整点も慎重に決めないといけません。
前回やったときはそれが原因で盛大な音が出ました。
DSKさんにこっそりアドバイス貰うまで、何が原因だかまるで分からなかったという間抜けっぷりでした。

やってきたくろななさんにイヤって程タイヤを回してもらって調整点を確認し、
1本あたり15分のブリードタイムをしっかりと守って、きっちりと調整しました。

結果、異音無く引っかかり無く押しすぎなく、絶妙なところに合わせられました。

コツを掴むまではちょいと面倒なプッシュロッド調整ですが、
その代わりにキッチリと調整が決まればこれほど安心できて、
また巧くいった!という充実感の味わえる部分も他には少ないと思いますヨ。


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きっちり出来た!決まった!というのは
実際にはエンジンかけて走って暖めてからでないと確信できないんですが、
私はこの時点でかつて無く巧くいったという自信に満ち溢れていました。
(この後エンジンかけて走行し、その予感は的中していたことは確認済みです)

ここがそんなに重要なんですか・・・?

オオヨ!リフターとプッシュロッドがOHVがOHVたる所以だぜ。
言ったらハーレーのエンジンの象徴なんだ。ココが大事なトコなのよ!

私はそこそこ興奮してまくし立てますが、
ホンダのDOHCとマツダのロータリーにはそんなもんありませんからね。
いまいちピンときていない様子のくろななさんです(笑)



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よし、したっけちょっとレーザーでワッシャー切るぞ。
サンダージェットのニップル方向を修正したいんだ。

???なのはコレ読んでる人も、一緒に居たくろななさんも同じです。ご安心をw


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サンダージェットの締めしろ調整の為のシムを作ったんです。
本締めしてニップルが地面を向く位置にしたかったんですよ。

今回、慣らしの間はS&SのGではなく、またスクリーミンのCV51mmを使います。
S&Sはなんせ吹け上がりが良過ぎてですね・・・
回転数の縛りのある慣らしにはどうも向いている気がしないんです。

このCV51だってなかなかの吹けなんですが、強制開閉のS&Sより、
負圧キャブのほうがスロットルワークをボカしてくれる部分があったりで。
慣らしの間しばらくはこっちで行こうかと思います。

勿論次は決まってます。S&SスーパーGにサンダージェット組みます!

ただ、サーキットなんかだとむしろCV51のがいいかもですね。
前述のボカした感じってのが立ち上がりの開けっぷりに、いい意味で思いっきりを与えてくれそうです。

同じ日に両方試すことが出来たら楽しそうですね~

シムは1枚追加でいい位置に納めることができました。


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そしたらエンジンマウントやノックセンサーなんかを付けてと。

まだトップカバーを付けてないのは、
あとでクランキングしてオイルがロッカーアームまで回ったことを目視する為です。

マニュアルにはそんなこと書いてありません。別に最初に組んじゃってもなんも問題ないですよ。
オイルが回ったのを目視できた時にはここら飛び散ったオイルで汚れることになりかねませんから。
こんなのは真似するまでも無い、ただのオレ流です。


さあくろななさん、待たせたな。出番だぜ!
このためにキミを呼んだんだ。鬼のハンドクランキング、やってもらおうか!

「前回のローコンプ組みブログの時に森山さんとバシさんがやってたアレですか?」

そーだ。よく予習してんじゃねえか、感心だぞw さあやれ!

今回は前よか圧縮上がってる上にストロークも増えてる。
まあ大変だろうが・・・頑張れ若者! 

オリャ事務所で冷房効かせてアイスコーヒーでも啜りながらマルボロ吸い込んでくるわw



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くろななさん、首尾はどーでい?

「・・・これ、ホントに出るんですか?」

出るよ。あと30分くれえやってりゃな・・・わかった!泣くな!オレが悪かった!
ちょっとセルでクランキング手伝うからさ、汗と涙を拭いて立ち上がってくれ。

目一杯ハンドクランキングでオイルをある程度回してもらいましたんで、
お陰さまで安心してセルクランキング出来ます。

数回繰り返し、ロッカーアームからの染み出しを確認しましたんでトップカバーを付けます。

ガスケットの向きは凹んでいる方が前方。
これはFRともに同様です。

昔、ブライトさんが始めてカム交換した際、
最後の最後でコレの方向を間違って全員でズっこけた、そんな楽しい思い出が頭をよぎります。
大抵後で笑い話になるのは、巧くいったことよりもちょっとしたトラブルのほうですね(笑)



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なあくろななサン、そろそろ機嫌直せよ・・・

なに?違うの?次に締めるボルトの位置を確認してるの?
ジャンルが違えどさすがに資格者はうならせてくれるねえ~

A面B面両方から作業すればこんなのあっという間です。


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したっけEXポートのガスケット付けます。

D&Dのヘッダーはテーパータイプじゃなく、このスクリーミンのOリングタイプのガスケットが指定です。

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これは今回の新アイテム。
いつだかの負け分とやらでブライトさんにもらったプレインのエキゾーストスタッドナットです。

M8のボールポイントで回せる形状になっており、ワイヤリングも可能なステンレス製の逸品。

機能とデザインを両立した素晴らしい製品だと私は思ってます。ありがとう!


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よしよし、盛り上がってきたぞ・・・

一旦ヒートガード外さなきゃヘッダーがうまく嵌らないのは面倒です。
今度ちょっとヒートガードのポートに近い部分はCUTしちゃうことにしましょう。


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血が騒ぐとかで、くろななさんがここでワコーズのスーパーハードを全体に施工してくれました。

ヒートガードからエアクリカバー、バッテリー側面やストラットに至るまで。
黒い部分はより黒く、ビシッと引き締まりました!

いいねえ~くろななさん。
まるでスーパーハード職人じゃねえか。もしかA型かい?

「いや、O型なんですけど・・・」


これであとはタンクをつけたらブレイクインするだけ、という寸止め状態。
几帳面さと血液型はヒトくくりにできないことがわかった時点で次に続きます!







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